オーダーメイド転職事例
医師の転職
妥協なき環境改善 ─ 50代部長職からの再出発
-
- 勤務地
- 兵庫県
-
- 年齢
- 50代半ば
-
- 性別
- 男性
-
- 科目
- 消化器内科
長年にわたり地域の基幹病院で部長を務めてこられましたが、
定年を見据え「医師人生の最終章をどう過ごすか」に悩まれご相談いただきました。
「この年齢では条件を下げなければ難しいだろう」と半ば諦めた状態でのご相談でしたが、結果はご本人の想像を大きく超えるものとなりました。
- Qなぜ転職を考えられましたか?
- 前職では地域の基幹病院で消化器内科の部長という役職に就いていましたが、実態は若手医師の慢性的な不足により、外来・内視鏡検査・病棟管理をほぼ一人で担う激務の連続でした。週1回の当直に加え、毎週のようにオンコールで呼び出される日々が続き、休日であっても気が休まることはありませんでした。50代半ばを迎え、体力的な限界を感じ始めたことも大きな要因です。何より「大学生と高校生の子どもたちが巣立つまでの数年間、もっと父親として向き合いたい」という強い思いがあり、定年まで心身ともに健康な状態で、培ってきた内視鏡の専門技術を活かしながら医師としてのキャリアを全うしたいと考えたのがきっかけです。
エージェントにオーダーした内容、勤務体系、
プライベート、どう変わりましたか?
- 転職前
-
地域基幹病院・部長職
週5日勤務
年収1,800万円
- 転職後
-
ケアミックス型病院・勤務医
週4.5日勤務
年収1,900万円
- 1 週4.5日勤務
- 平日の研究日に加え、日曜・祝日が固定で休みになりました。以前は休日でも常にスマホを手放せず、家族と出かけても呼び出しが頭をよぎっていました。今はオンとオフを完全に切り替えられるようになり、休みの日は子どもたちと過ごす時間を心から楽しめています。この違いは想像以上に大きかったですね。
- 2 年俸:1,900万円(前職比アップ)
- 正直なところ、50代半ばでの転職で年収が上がるとは思っていませんでした。当初の希望額を上回るご提示をいただき驚きました。長年培ってきた消化器内視鏡の専門スキルをしっかり評価してくださる病院と出会えたことで「この年齢でも必要としてもらえるんだ」と実感できたのは大きな自信になりました。
- 3 当直・オンコール対応なし
- 夜間は外部の当直医が対応する体制が整ったケアミックス型病院へ入職しました。前職では週1回の当直に加え、オンコールで深夜に呼び出されることも珍しくなく、翌日もそのまま通常勤務という日々でした。夜中に電話が鳴らない生活がこれほど快適だとは思いませんでした。ぐっすり眠れるだけで、翌日の診療への集中力がまったく違います。
- 4 通勤:車で30分
- 希望していた45分以内を大幅に下回り、高速道路のアクセスが良い立地の病院が見つかりました。通勤時間は前職の半分に短縮され、毎朝家族と一緒に朝食をとってから余裕をもって出勤できるようになりました。たったこれだけのことですが、日々の生活の質がまるで変わりましたね。
- 5 専門スキルの継続
- 「ゆったり働きたいが、腕は鈍らせたくない」というのが一番の本音でした。今の病院では午前中は内視鏡検査に集中し、午後は落ち着いて病棟管理にあたるという、メリハリのあるスケジュールが実現しています。一つひとつの検査に丁寧に向き合える環境は、前職では得られなかったものです。医師としての手応えを感じながら働けることが、何よりありがたいと思っています。
- Qご転職された後、現勤務先における問題点や課題などありますか?
- 課題と呼べるほどのものは正直ありません。強いて言えば、最初の1ヶ月は病院ごとの電子カルテの違いや院内ルールに戸惑う場面がありました。ただ、スタッフの皆さんが丁寧にフォローしてくださったおかげで、すぐに慣れることができました。前職では部長という立場上、周囲に弱みを見せづらかったのですが、ここでは「わからないことはわからない」と素直に聞ける空気があって、それが精神的にとても楽ですね。
意外だったのは、患者さんとの距離感の変化です。大規模病院では検査件数をこなすことに追われていましたが、今は一人ひとりの患者さんとじっくり話す時間が取れています。「先生に診てもらえてよかった」と声をかけていただくことが増えて、医師になった原点を思い出すような感覚があります。それから、体調面の回復も自分でも驚いています。以前は慢性的な睡眠不足で健康診断の数値も気になっていましたが、今はジムに通う余裕もでき、体が軽くなりました。
ありがたいことに、病院側から将来的に診療部長をお願いしたいというお話もいただいています。今のこの働き方を維持しながら、組織づくりにも少しずつ関わっていけたらと思っています。振り返ってみると、転職で「失うもの」ばかり考えていましたが、実際には「得たもの」のほうがはるかに多く、定年までの残りの医師人生を、納得のいく形で過ごせる見通しが立ったことが、何よりの収穫だと感じています。