オーダーメイド転職事例
医師の転職
外科医師の勤務緩和

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- 勤務地
- 大阪府
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- 年齢
- 56歳
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- 性別
- 男性
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- 科目
- 消化器外科
医局の関連病院で副院長として外科・救急を兼務していたA医師。遠距離通勤の環境で緊急手術や呼び出しの多さに疲弊し、年齢面を考え勤務緩和を希望。年俸ダウンは受け入れるので土・日休み固定、当直なしを希望。但し外科医としての勤務にはこだわりたい・・・ さて結果は・・・?
- Qなぜ転職を考えられましたか?
- 前の勤務先は救急を積極的に受け入れる病院で、時間外手術による深夜の帰宅や遠距離の呼び出しも多く、心身ともに限界を感じていました。医局へ異動を願い出ることも考えましたが、医局内の事情を考慮して退職することを決意しました。
年齢的に無理はできないが外科医としての業務にはこだわりたい。希望を満たす転職先を自身で探すには限りがあると考え転職の相談をさせていただきました。
エージェントにオーダーした内容、勤務体系、
プライベート、どう変わりましたか?
- 1土・日休み(隔週でもいいので希望)
- 土曜日午後と平日半日が病院規定の休みでしたが、隔週でもお願いしたいという私の希望を事前に交渉してくれており、支障なく了承いただきました。
- 2当直なし
- 非常勤医と希望者で対応可能とのことで、希望どおり当直免除を了承いただきました。
- 3車通勤で40分以内
- 自宅から車で10分以内のため、健康面を考慮して自転車で通勤することも考えています。 自身だけでなく妻も喜んでくれています。
- 4年俸1600万円
- 最終的な金額は固定額で1750万円。勤務条件の緩和=給与のダウンは覚悟していましたが、前職と遜色のない給与に満足しています。
- 5救急の受け入れ、時間外(予定外)の手術が少ない勤務
- 医師の負担が重くなる積極的な受け入れ方針でないことに安堵しています。
時間外の手術も全て他院へ搬送している現況ですが、「自院の手術は自院でまかなえる体制を構築したい」という理事長の希望に寄与したいと考えています。 - 6役職は希望しない
- 前職時の副院長という重責を嫌い、役職をいただかずに勤務することを希望しましたが、病院側の配慮と受けとめ外科部長職を拝命しました。
- 7その他
- 自宅からほど近く家族もかかっていた病院です。職員の対応が良く妻も「あの病院で勤務できたらいいのに」と言っていましたが、某医局の関連病院と把握していたので諦めていました。ですので、担当者から医局との関係は薄れていると求人を紹介されたときは正直驚きました。
事前に私の希望条件を交渉してくれていたものの、自宅から近いぶん頻繁な呼び出し対応を期待されるのではないか?など一抹の不安はありました。しかし、面接の際に病院の方針や職員を大切にする理事長の人柄を確認でき、全て払拭できました。医局人事以外の勤務経験がなく、初めての転職で不安はありましたが、譲歩する点もなく希望どおりの転職となり非常に満足しています。
- 転職前
- 副院長(外科・救急を兼務)、週5日勤務、当直:月2回、日直:月1回(年俸1,800万)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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救急& 病棟業務 9:00 | 17:00 | 外来& 手術 9:00 | 17:00 | 救急& 病棟業務 9:00 | 17:00 | 外来& 手術 9:00 | 17:00 | 救急& 病棟業務 9:00 | 17:00 | 休 | 休 |
夕診 (隔週) ~20:00 | 当直 (隔週) | 夕診 (隔週) ~20:00 | 日直(月1回) |

- 転職後
- 外科部長、週4.75日勤務、当直なし、平日半日+隔週土曜日休み(年俸1,750万)
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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病棟業務 9:00 | 17:00 | 外来 手術日 9:00 | 17:00 | 外来 病棟業務 9:00 | 17:00 | 病棟業務 9:00 | 13:00 | 病棟業務 夕診 12:00 | 20:00 | 病棟業務 9:00 | 13:00 休(隔週) | 休 |
半休 | 週1日の夕診担当日はあるものの、昼から出勤でよいため負担になりません。無理のない調整に助かっています。 |
- Qご転職された後、現勤務先における問題点や課題などありますか?
- 少し頑固な方と聞いていた副院長ともうまく関係を保っており特に問題は感じません。予想していた以上にアットホームな職場環境で気持ちよく勤務できていますし、前職ではなかなか帰れなかった時間に帰宅できている現状に家族ともども満足しています。
課題としては、外科の常勤医は私を含めて2名のため、理事長が希望される「自院で手術をまかなうことのできる体制」を構築するにはあと1名の常勤医が必要と考えます。特に積極的に手術をしたいと希望する若手の医師の招聘が重要です。容易でないことは承知していますので、いつでも新たな仲間を迎えられるよう今から少しずつ体制を整えていきたいと思います。